これはわたしの体験に基づいて書いているので、お医者さんや病院によって微妙に違う部分があると思います。お医者さんでどんなことをするのか、どんな会話があるのか、大体の見当がつけば、慣れない英語での診察の不安が和らぐんじゃないかと思ってこの章をまとめました。海外での出産を気分よく乗り切って、元気でかわいい赤ちゃんと対面しましょう!
たいていの病院には、お医者さんを紹介してくれるシステムがあります。ウェブサイトや電話の
Find a Fhysician のセクションなどで検索することができます。特に産婦人科なので、わたしは女性の医師にこだわりました。
その病院や医師に、自分の加入している保険が適用されるかどうか確認しましょう。アメリカの健康保険では、全ての医療施設が均等にカバーされるわけではありません。
病院から推薦があった医師をリストアップした後、わたしは片っ端から電話をかけました。試しに時間外にかけてみると、応答するのが人間か機械かわかります。陣痛は夜中にくることが多いですから、機械が出るようなところはそれだけでワタシ的には×ですが、これは個人的な意見です。
他には、そこのオフィスに全部で何人の医師がいるのか、複数いる場合自分で選べるか、ずっと継続して同じ先生に診てもらえるかなどを確認して絞り込んでいきました。
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・身体検査と子宮ガン検査
・性病(淋病とクラミジア)検査
・血液検査(貧血、血液型、抗体、風疹、梅毒、B型肝炎、およびHIV)
・嚢胞(のうほう)性線維症の実施についての相談
・40歳以上のお母さん、あるいは遺伝性疾患テストを希望する場合は、10-12週目の間にCVS検査をすることができます
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10-12週目
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・初めて、赤ちゃんの心音を聞きます
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10-14週目
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・尿検査
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・Quad Screen
・35歳以上のお母さんは、出産リスクや遺伝性疾患の確率を測定するため、15-16週目の間に羊水テストを受けることができます
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・血液検査(CBC)
・糖尿病検査(食後少なくとも1時間以上経過しているのが望ましい。検査当日は糖分、炭水化物を控えてください。検査するのに1時間ほどかかります)
・もしも血液型がRh-ならば、抗体検査
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・血液検査(問題がなければ、貧血の検査はこれが最後!)
・連鎖球菌テスト
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わたしが長男を妊娠したときは、引越しなどがあって初診が結構遅い時期になっていました。いろいろ母体に負担のかかることもあったので、「ちょっと心配なんです」と相談したら、超音波検査よりも前に内視鏡検査をセッティングしてくれました。内視鏡検査は、わざわざ希望しなければしないみたいです。
超音波検査も、特に医療的理由がなければ一度だけというところがほとんどのようです。わたしは2人目のときは、「大きくなり過ぎているようだから」という理由付きで2回目の検査をしてもらえました。でも、1人目のときは何も言わずに2~3回あったので、医師の方針によって異なるのかもしれません。
受付をすませたら、すぐにトイレにいって採尿します。たいてい便器のわきの小さな窓口があるので、容器に自分の名前を書いて置いておけばOKです。
待合室で待っていると、看護師(RN)さんが来て体重を測定。それから個室の診察ブースに案内してくれ、簡単な問診と血圧測定。血液検査がある日はこれもRNさんが採血をすませてしまいます。
次にドクター、あるいは医療行為資格を持つ専門看護師(NP)がやってきて、基本的な問診やアドバイス。毎回、お腹に小さな箱型の機械をあてて、赤ちゃんの心音を聞かせてくれました。内診や膣内細胞の採取が必要な場合も、このとき彼らが行います。
超音波や内視鏡検査のときは、また別の専門の検査技師さんがいます。
糖尿病検査などはそこのオフィスで採血する場合と、わざわざ別の試験場に予約を入れて行かされる場合と、医師によって違いがありました。
各検査の結果は、後日、自宅に電話で知らせてくれるところもあれば、問題がなければ連絡なしというところもありました。患者のプライバシーを守るため、こちらからメッセージサービスに電話をかけ直し、ソーシャルセキュリティーナンバーを打ち込んで検査結果を聞くという厳重なシステムを採用しているところもありました。
とにかく一番大変なのは初診のとき。歯医者も含めてどの医者もそうだけれど、本人や家族の病歴を次々と聞かれますが、何せ病名を英語の専門用語で並べられるので何が何のことやらさっぱりわからない。噛み砕いて説明してもらってもピンとこない場合は電子辞書を渡して、「綴りをインプットしてください」とお願いしました。初診を乗り切れば、あとは毎回ほぼ同じことの繰り返しなので、それほど英語力はいりません。
初診のときとまったく同じ質問は、いよいよ出産で病院に行ったときにもされます。病院では自分も看護師さんも忙しくて、電子辞書片手にゆったり質疑応答している雰囲気になれない場合もあるので、どんな病名を聞かれるか大体のところを記憶しておくと良いかも。
出産予定まで1ヶ月を切ると毎週通院しなくてはなりません。子宮口がどれくらい開いているか、赤ちゃんの頭がどれくらい降りてきているかを触診し、お腹にバンドを巻いて赤ちゃんの心音と陣痛のサインを記録します。
医師によっては2つ以上の病院を担当していて、どの病院で出産するかあらかじめ決めておく必要があります。実際に自分の目で見てみると意外とあっさり決められるものなので、病院見学ツアーに参加するのをお薦めします。病院のWoman's&Children
Serviceに電話して見学ツアーの予定を聞き、参加の予約をいれました。ウェブサイトからの申し込みもできます。
わたしの場合最大のチェックポイントは、病院に到着してからの順路でした。病院によっては昼間はこっちのメインロビーから、夜間休日だったらあっちのERからと、入口や受付が分かれている場合があります。陣痛が来ているときに、あやふやな英語で病院内を彷徨ったりなんかしたくないというのが一番の決定理由でした。
産婦人科病棟では、出産をする部屋とその後の時間を過ごす回復室、新生児室など見せてもらえます。第一印象は「なーぁんて豪勢なのぉ~~」。完全個室制で、壁の絵やカーテンには女性らしい気遣い。陣痛を乗り切るために、あたたかいシャワーやバスタブも個室毎に完備。簡易ベッドに変身する椅子だってちゃちなもんではなくて、これなら旦那さんもゆったり寝泊りできる。広々としていて、そこいらのホテルなんかよりもよっぽど居心地が良さそうです。以前、日本の産婦人科に入院したこともあるのですが、ぜーんぜん見た目が違う。「アメリカで出産できて良かったなあ」というのが率直な感想です。
万が一子供に疾患や異常があったときの対応などもチェックしましたが、技術力に自信を持っている病院は、わざわざ質問しなくても説明の中にそういう項目は含まれていました。どの病院も、自分のところの手に余る症例はヘリコプターでChildren's
Hospitalに搬送するようですが、RoseやSwedishは心臓疾患以外ならどんな救急措置もとれると胸をはっていました。St.JosephはChildren's
Hospitalのすぐお隣の病院です。
St.Joseph Hospitalには特色がありました。入口のすぐそばに産婦用の駐車場があったり、年の行かない兄姉などが遊んで待っていられる待合室があったり。麻酔なしの出産率が60%以上というのもアメリカにしては珍しいと思います。また、産後は母乳で育てることに力を入れているのだと力説していました。
Swedish Medical Centerは2003年全米トップ100にランクインした病院です。ついでに言うと、入院中のご飯がとぉーーーーーっても美味しかった(^o^)。わたしの好みとしてはここが一番居心地が良かったです。
Rose Medical Centerも、デンバー近郊では最も優れた産婦人科医、小児科医が集まる病院とされています。ここで出産した友人を複数人知っていますが、みんな大満足だったようです。
どの病院の雰囲気が好きかは人それぞれだと思います。いずれにしても、自分の目で見ておけば出産に対する不安がだいぶ和らぎますし、この見学ツアーは是非オススメしたいです。
病院が決まったら、事前申し込みとして出産予定日と担当医師の名前、健康保険番号などを記入した用紙を提出しておくと、当日のチェックインがスムーズになります。
anemia 貧血
antibody 抗体
amniocentesis 羊水穿刺
breech 逆子
C section 帝王切開
diabetes 糖尿病
carbohydrate 炭水化物
chalamydia クラミジア
chorionic villi sampling(CVS)
cystic fibrosis 嚢胞(のうほう)性線維症(卵巣の周辺に関係する病気です)
fetal 胎児の
hematocrit 赤血球容積率
hepatitis B B型肝炎
hydrocephalus 水頭症
genetic 遺伝の
gonorrhea 淋病
pap smear 子宮ガン検査法の一種
rubella 風疹
syphilis 梅毒
ultrasoud 超音波検査
照会
Dr. Debra H. Bowman, M.D., FACOG, P.C.
Lora Merkling, MSN, CNP
Jennifer Brown, MS, NP
7750 S. Broadway, #G-20,
Littleton, CO 80122
501 East Hampden Avenue Englewood, CO 80110
1-866-7SWEDISH (見学ツアーおよび出産育児クラス申し込み)
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