小児科選び
小児科選びは子供の出産より前にします。というのは、出産直後に病院に出向いてもらい、生まれたての赤ちゃんの健康診断をしてもらうよう、あらかじめお願いしておかなければならないからです。小児科医が決まっていない場合は出産する病院が手配してくれますが、どうせなら自分で選んだ、既に顔見知りのお医者さんが来てくれる方が気分が良いですよね。
小児科選びの基準は、アメリカの妊婦さんならみんな読んでるというくらい有名な
"What to expect when your're expecting" の続編、"What to expect the first year" によくまとまって載っています。
小児科にするかファミリードクターにするか?小児科の方がやはり子供の病気に関する知識と経験に優ります。また、新米お母さんの些細な疑問にも、病気のことに限らず丁寧に答えてくれます。以上のような理由で、小児科を選ぶのが一般的と思いますが、すでにかかりつけのファミリードクターがいる場合は両親の病歴に詳しく、気心が知れているなどの利点があるので、こちらにお願いすることもできます。
1人か2人以上か?グループを組んで開業しているオフィスでは、お互いに休日や時間外をカバーし合っているので、ことによっては24時間緊急対応をしてくれるかもしれません。ただし、こちらでDr.を指名できない場合もあるので、気の合わないDr.が混ざっている場合ちょっと困ってしまうかもしれません。1人でオフィスを持っているDr.の場合は、毎回同じDr.に診てもらうことになるので、子供の様子を覚えてもらえるし、検診を繰り返すごとにこちらも安心感が増していきます。Dr.がバケーションのときには誰がカバーするのか確かめておきましょう。
他に、交通の便や開業時間、American
Board of Pediatricsなどの機関の資格を有しているかなどの条件で絞り込んでいきます。加入している健康保険が適用されるかと、出産予定の病院に出入りしているかをチェックするのを忘れてはいけません。出産直後に産婦人科医と同じ部屋で仕事をする可能性もあるので、双方の気が合うに越したことはありません。産婦人科のお医者さんのお勧めを聞くのもひとつです。
候補が決まったら、できればアポイントをとって実際に会ってみたいものです。電話応対の仕方や院内の雰囲気、お医者さんの人柄がわかります。赤ちゃんに薬を服用させることや、離乳食の進め方などにこだわりのあるお母さんならば、お医者さんの方針と食い違いがないかどうか確認しておくべきです。
わたしは、「時間外の対応」と交通の便をメインの基準に選びました。3つのメディカルオフィスに絞って面接を申し込んだのですが、そのうちのひとつは診療時間内でも留守番電話が応答するし、3回コンタクトをとってもまだ面接の日取りが決まらないので削除。もうひとつは良い感じの先生だったのですが家から遠く、時間外は別の病院のERにまわされるとのこと。その病院も遠いのでちょっと考慮。
いつ陣痛が来てもおかしくない状態になったので、あわてて産婦人科の検診の帰りに近所のDr.Tiegsのオフィスに飛び込んだら、何となく雰囲気が良い。オフィスにDr.は1人しかいないけれど、時間外には、この先生を含む4人の女性のDr.がグループを組んで交代で電話に応じてくれるし、必要時にはDr.Tiegs自身が病院のERに出向いてくれるという。その場で、ではお願いしますと決めました。
Denverでは、小児科の緊急・入院医療は、Children's
Hospitalという病院が一手に引きうけているようです。ダウンタウンに本院、Littletonに分院があります。